階層選択について

階層選択とは

階層選択とは、多くの選択肢の中から、徐々に選択肢を狭めていき、最終的な選択を容易にする方法です。大カテゴリー、中カテゴリー、小カテゴリーと選択し、最後に残されたいくつかの選択肢から選ぶなど、設定次第で入力の簡易化が図れます。

注意
階層選択フィールドは、FormBridgeにのみ存在する(kintoneに存在しない)フィールドです。
そのため、kViewerのFormBridge連携を設定する機能を利用する場合、ビューからフォームへデータを戻すことができず、空のデータがフォームへ返されてしまいます。
したがって、kViewer上の「FormBridge連携を設定する」機能を利用する場合、階層選択フィールドを使用することは推奨していません。

設定方法

階層選択には複数の設定方法があります。後からのデータの閲覧性、検索性などを考慮し、ご希望の設定方法をご確認ください。

階層ごとに回答データを登録する方法

階層別に選択したデータを別々のフィールドに登録することが可能です。手順は以下の通りです。

1.  kintone側で階層選択の階層の数だけ「文字列(1行)」フィールドを用意します。

例えば、画像のように、上位階層から「形態(デスクトップorノート)」>「OS」>「メーカー」といった3階層の選択肢を設ける場合、「文字列(1行)」のフィールドは3つ必要です。


2. FormBridge側でフォームを作成後、「フォームのデザイン」へ進み、該当のフィールドを削除します。


3. 階層選択フィールドを追加し、希望の選択肢を用意します。

フィールドの横にある+(追加)ボタンは下位階層の項目を追加し、フィールドの下にある+ボタンは同階層の項目を追加します。ゴミ箱ボタンは項目の削除を行います。


4.基本の設定から『回答保存プロセス』へ進み、「kintoneアプリへの保存」の設定アイコンをクリックします。


5. 保存先フィールドにて、階層ごとに保存先のフィールドを設定します。ここまで行い、フォームの編集を完了すれば、設定は完了です。


6. 回答テストを行うと、kintone側では別のフィールドにそれぞれの階層毎の回答ができていることが確認できます。


階層選択した全てのデータを1つのフィールドに登録する方法

階層別に選択したデータを1つのフィールドにまとめて登録することが可能です。手順は以下の通りです。

1. kitnoneのアプリを作成する際、「チェックボックス」もしくは「複数選択」のフィールドを追加します。選択肢の内容は、すべての階層で存在する項目を羅列します。

今回、例としてFormBridge側では3層(「形態(デスクトップorノート)」「OS」「メーカー」)作成しますが、その内容すべてを選択肢として、作成する必要があります。


2. FormBridgeでフォームを作成後、「フォームのデザイン」へ進み、該当のフィールドを削除します。


3. 階層選択フィールドを追加し、希望の選択肢を用意します。

フィールドの横にある+(追加)ボタンは下位階層の項目を追加し、フィールドの下にある+ボタンは同階層の項目を追加します。ゴミ箱ボタンは項目の削除を行います。


4.基本の設定から『回答保存プロセス』へ進み、「kintoneアプリへの保存処理」の設定アイコンをクリックします。


5. FormBridge側のフィールドとして、階層選択(cascader)を選択し、kintone側のフィールドは1で作成した「チェックボックス」もしくは「複数選択」フィールドを選択します。
[保存]して[公開(更新)]を行なって、設定は完了です。


6. 回答テストを行うと、kintone側では1つのフィールドに全階層の回答を含んだ回答ができていることが確認できます。


テーブル内に階層選択を設定したい場合

テーブル内に階層選択を設定したい場合、上記と設定方法が異なります。下記手順をご確認ください。

階層ごとに回答データを登録する方法

階層別に選択したデータをテーブル内の別々のフィールドに登録することが可能です。テーブル化されたフィールドへの対応手順は以下の通りです。

1. 「文字列(1行)」フィールドを階層の数だけ含むテーブル構造を持ったkintoneアプリを作成し、FormBridgeでフォームを作成します。


2. FormBridgeの「フォームのデザイン」設定でテーブル内に「階層選択」を追加し、階層構造を持った選択肢を設定します。


3. kintoneから同期された文字列1行フィールドを削除し、2で追加した階層選択フィールドのみ残します。


4. kintone側で階層選択情報を登録するフィールドのフィールドコードを変更します。
フィールドコードの作成法則は下記の通りです。

{{FormBridge側での「階層選択」フィールドコード}}_ split_cascader_{{登録したい階層数}}
例:cascader_split_cascader_1


5. 回答テストを行うと、kintone側では別のフィールドにそれぞれの階層毎の回答ができていることが確認できます。


階層選択した全てのデータを1つのフィールドに登録する方法(テーブルの場合)

階層別に選択したデータを1つのフィールドにまとめて登録することが可能です。テーブル化されたフィールドへの対応手順は以下の通りです。

1. 「複数選択」もしくは「チェックボックス」フィールドを含むテーブル構造を持ったkintoneアプリを作成し、FormBridgeでフォームを作成します。


2. FormBridgeの「フォームのデザイン」設定でテーブル内に「階層選択」を追加し、階層構造を持った選択肢を設定します。


3. kintoneから同期された1のフィールドをテーブル内から削除し、2で追加した階層選択フィールドのみ残します。


4. 以下のフィールドコードを一致させます。
・FormBridgeのテーブルとkintoneのテーブル
・FormBridgeの階層選択フィールドと1で作成したkintoneのフィールド


5. 回答テストを行うと、kintone側では複数選択フィールドにそれぞれのすべての階層の回答が登録できていることを確認できます。