定期バックアップ、リアルタイムバックアップからデータのリストアを行う際、バックアップ元のアプリと同じ構造のデータが入っていない空アプリを用意する必要があります。
そのため、万が一kintoneアプリをkintone上から削除してしまった場合の対応策として、アプリをテンプレート化しておくことを推奨します。
アプリテンプレートを用意しておくことで、アプリを削除してしまった場合でも、管理しているテンプレートから同じ構造のアプリを作成できるので、簡易的にリストアを行うことが可能になります。
- 登録したアプリテンプレートは、バックアップ容量には含まれません。
- アプリテンプレートは、1ファイルにつき2MBまで登録が可能です。
本記事では、アプリテンプレートを登録する方法と、ルックアップ機能を利用している場合について、ご紹介しています。
アプリテンプレートの登録方法
1.まず、kintoneでアプリテンプレートを作成します。
アプリテンプレートの作成方法は、アプリをテンプレート化してkintoneに登録する(kintoneヘルプ)をご確認ください。
2.1で作成したアプリテンプレートを書き出します。
方法は、kintoneに登録されているアプリテンプレートをファイルに書き出す(kintoneヘルプ)をご確認ください。
3.kBakcupにログインし、テンプレートの登録をするアプリの設定画面内、『アプリテンプレート』にて[追加]をクリックします。
4.[ファイルを選択]をクリックします。
手順2で書き出したテンプレートファイルを zipファイルのまま登録し[保存]まで行います。
5.テンプレートが登録されたことを確認します。
以上で設定は完了です。
※ルックアップ機能を利用している場合
ルックアップ機能を利用しているアプリを削除してしまった場合、テンプレートからアプリを作成するとルックアップ先、ルックアップ元ともに、データの入っていない空アプリが作成されます。
そのため、マスタとなっているルックアップ先のアプリにもリストアを行う必要が出てきます。
アプリテンプレートではなく、アプリを再利用して作成することで、ルックアップ先のアプリはそのままに、ルックアップ元のアプリのみを空アプリとして作成することができます。
そのため、ルックアップ機能を利用しているアプリは、アプリのテンプレート化ではなく、ほかのアプリを再利用から作成しておくことをお勧めいたします。
以下では、案件管理アプリに顧客リストアプリからルックアップする設定を行っているアプリを例に説明しています。
テンプレートから(新)案件管理アプリを作成した場合
ルックアップ機能を利用している(旧)案件管理アプリをテンプレート化すると、ルックアップ先である(旧)顧客リストアプリも同時にテンプレート化され、『(新)案件管理アプリ』と『(新)顧客リストアプリ』が作成されます。
このまま(新)案件管理アプリにリストアを行おうとすると、連携している(新)顧客リストアプリにはレコードが存在していないため、リストアすることができません。
(新)案件管理アプリをテンプレート化した場合は、まずは(新)顧客リストアプリに(旧)顧客リストアプリのデータをリストアしてから、(新)案件管理アプリのデータのリストアを行う必要があります。
ほかのアプリを再利用から(新)案件管理アプリを作成する場合
※案件管理アプリが削除されている場合は、この方法は利用できません
ほかのアプリを再利用から(新)案件管理アプリを作成した場合は、ルックアップ先となる顧客リストアプリは(旧)顧客リストアプリのままです。
(旧)顧客リストアプリにはデータが入っている状態のため、そのまま(新)案件管理アプリにリストア作業を行うことが可能です。
アプリを再利用する方法は、ほかのアプリを再利用して新しく作成する(kintoneヘルプ)をご確認ください。