同月内で最小・最大のレコードの数値を取得する

1ヶ月の中で最小、最大の数値を取得する方法を説明します。

今回は、1ヶ月の売り上げの中で最高額を取得する設定をします。
必要なkintoneアプリは以下の2つです。

売上管理アプリ(集計元アプリ)

月ごと売上まとめアプリ(集計先アプリ)
補足
情報を収集する「集計元アプリ」、収集・計算した情報を格納する「集計先アプリ」ともにDataCollectに登録する必要があります。
登録方法はDataCollectのはじめ方をご確認ください。

「今月」や「先月」の集計をしたい場合

「今月」の集計をしたいとき等の設定です。

1.集計元アプリ(売上管理アプリ)で絞り込み条件を設定します。

詳しい設定方法は絞り込み条件を設定するをご確認ください。


2.集計先アプリ(月ごと売上まとめアプリ)の「フィールド式」をクリックします。


2-1.「アプリ」で集計元アプリ(売上管理アプリ)を選択し、「絞り込み条件」で今月を選択します。

点線内の行をクリックすると、フィールドを参照することができます。


2-2.計算した値を反映させたいフィールドに式を設定します。

MAXを使い、集計先アプリ(月ごと売上まとめアプリ)の「最高売上額」フィールドに
①売上管理アプリで日付が「今月」のレコードから
②売上管理アプリの一番高い「売上」を取得する
という式を設定します。

最高売上額

= MAX(売上管理!今月!売上)

ポイント(MAX関数

MAX(値1, [値2, ...])

・値1 - 最大値の計算対象となる最初の参照式または数値です。
・値2 - [省略可]最大値の計算対象となる追加の参照式または数値です。


月ごとの集計をしたい場合

集計元アプリで月ごとに売上額が最高のレコードにフラグを立てた上で、
フラグが立った値を集計先アプリに引用する設定をします。

1.集計元アプリ、集計先アプリそれぞれに年月コードのようなキーとなる「対象月」フィールドを用意します。
設定することで、アプリ間で同月のレコードを集計することができます。

補足
DATE_FORMAT(日付, "YYYY年MM月", "Asia/Tokyo")

2.集計元アプリ(売上管理アプリ)にフラグフィールドを追加します。


3.集計元アプリ(売上管理アプリ)のフラグフィールドに、月内で最高額の売上にフラグを立てる式を設定します。

フラグ

= IF(COUNTIFS(売上管理!対象月,対象月,売上管理!売上,">"&売上)=0,"YES","")

ポイント(COUNTIFS関数

COUNTIFS(範囲1, 検索条件1, [範囲2, 検索条件2, ...])

・範囲1 - 検索条件1に対して検証する範囲です。
・検索条件1 - 数値や文字列で指定します。
・範囲2, 条件2, ... - [省略可]検証対象となる追加の範囲と検索条件です。


4.集計元アプリ(売上管理アプリ)で絞り込み条件を設定します。

「フラグ」がYESのレコードのみに更新をかけるためです。

詳しい設定方法は絞り込み条件を設定するをご確認ください。

5. 集計先アプリ(月ごと売上まとめアプリ)に、フラグが立ったレコードの「売上」を引用する式を設定します。

最高売上額

= XLOOKUP(対象月,売上管理!フラグあり!対象月, 売上管理!売上)

ポイント(XLOOKUP関数

XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 返却範囲, [見つからない場合の値])

・検索値 - 検索に使う値
・検索範囲 - 検索したいフィールド
・返却範囲 - 検索値とマッチしたときに返したいフィールド
・見つからない場合の値 - [省略可]検索値とどれもマッチしないときに返す値

以上で設定は完了です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です