在庫引当をする

商品を受注したら有効在庫数を減らし、納品が完了したら実在個数を減らす在庫引当の設定を行います。

※なお、全く同一アプリを、資料お渡しページのテンプレートを展開することで再現可能です。
アプリテンプレートからアプリの作成方法は、テンプレートファイルからアプリを作成するをご覧ください。

今回の設定で、必要なkintoneアプリは以下3つのアプリです。

受注管理アプリ
発注管理アプリ
在庫管理アプリ
補足
情報を収集する「集計元アプリ」、収集・計算した情報を格納する「集計先アプリ」ともにデータコレクトに登録する必要があります。
登録方法はデータコレクトのはじめ方の6、7をご確認ください。

1.在庫管理アプリに、実際に手元にある在庫数である実在庫数を算出する式を設定します。

SUMIFSを使い、

①発注管理アプリと在庫管理アプリの「商品名」が一致し
②発注管理アプリの入庫状況が”入庫済”のときの
③発注管理アプリの個数の合計

から

①受注管理アプリと在庫管理アプリの「商品名」が一致し
②受注管理アプリの納品ステータスが”納品済”の時の
③受注管理アプリの個数の合計

を引く

という式を設定します。

実在庫数

=SUMIFS(発注管理アプリ!個数,発注管理アプリ!商品名,商品名,発注管理アプリ!入庫状況,"入庫済")-SUMIFS(受注管理アプリ!個数,受注管理アプリ!商品名,商品名,受注管理アプリ!納品ステータス,"納品済")

 
ポイント

SUMIFS(合計範囲, 範囲1, 検索条件1, [範囲2, 検索条件2, ...])

・合計範囲 - 指定した検索条件を満たした時に合計する範囲です。
・範囲1 - 検索条件1に対して検証する範囲です。
・検索条件1 - 数値や文字列で指定します。
・範囲2, 検索条件2,... - [省略可]検証対象となる追加の範囲と検索条件です。


2.同じく在庫管理アプリに有効在庫数を算出する式を設定します。

実在庫数の式と同様にSUMIFSを使い、

①発注管理アプリと在庫管理アプリの「商品名」が一致した時の
②発注管理アプリの個数の合計

から

①受注管理アプリと在庫管理アプリの「商品名」が一致し
た時の
②受注管理アプリの個数の合計

を引く

という式を設定します。

有効在庫数

=SUMIFS(発注管理アプリ!個数,発注管理アプリ!商品名,商品名)-SUMIFS(受注管理アプリ!個数,受注管理アプリ!商品名,商品名)


3.在庫管理アプリに自動更新の設定を2つ登録します。

まずは、受注管理アプリでレコードが追加・編集されたときに、自動的に在庫管理アプリの「実在個数」と「有効在庫数」が更新されるように設定していきます。

今回は、「商品名」が一致したレコードの情報が更新されるように設定します。

在庫管理アプリの「Webhook更新」をクリックし、+ボタンから設定を入力し、保存をクリックします。


4.Webhookをコピーし、kintoneの入力元アプリ(今回の場合は受注管理アプリ)に設定します。

「通知を送信する条件」は、手順3で自動更新の設定を追加した時と同じ「レコードの追加」「レコードの編集」にチェックを入れます。


5.同様に、発注管理アプリにレコードが追加・編集されたときにも自動的に在庫管理アプリの「実在個数」と「有効在庫数」が更新されるように設定していきます。

ここでも「商品名」が一致したレコードの情報を更新するよう設定します。

以上で設定は完了です。


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