見込み確度ごとに売上予測金額を自動集計する

案件管理アプリの導入確度から、売上見込金額を予測します。
案件管理アプリにレコードが追加・編集されたことをきっかけに、売上予測金額を自動集計することができます。

今回の設定で、必要なkintoneアプリは以下2つのアプリです。

案件管理アプリ

売上予測アプリ
補足
情報を収集する「集計元アプリ」、収集・計算した情報を格納する「集計先アプリ」ともにデータコレクトに登録する必要があります。
登録方法はデータコレクトのはじめ方の6、7をご確認ください。

1.案件管理アプリ、売上予測アプリそれぞれに年月コードのようなキーとなる「対象月」フィールドを用意します。
設定することで、アプリ間で同月のレコードを集計することができます。

補足
DATE_FORMAT(日付, "YYYY年MM月", "Asia/Tokyo")

2.売上予測金額を集計するアプリの「フィールド式」をクリックします。


2-1.「アプリ」で案件管理のアプリを選択します。

点線内の行をクリックすると、フィールドを参照することができます。


2-2.計算した値を反映させたいフィールドに式を設定します。

SUMIFSを使い、
①集計元となる案件管理アプリの「対象月」と売上予測アプリの「対象月」が一致した、
②売上管理アプリの「金額」を合計する
という式を
③確度別に設定します。

今回は、確度がAの案件は90%の確率、Bの案件は60%の確率、Cの案件は20%の確率で受注できるだろう、という仮定で式を立てます。

=SUMIFS(案件管理!金額,案件管理!対象月,対象月,案件管理!確度,"A")*0.9
+SUMIFS(案件管理!金額,案件管理!対象月,対象月,案件管理!確度,"B")*0.6
+SUMIFS(案件管理!金額,案件管理!対象月,対象月,案件管理!確度,"C")*0.2

ポイント

SUMIFS(合計範囲, 範囲1, 検索条件1, [範囲2, 検索条件2, ...])

・合計範囲 - 指定した検索条件を満たした時に合計する範囲です。
・範囲1 - 検索条件1に対して検証する範囲です。
・検索条件1 - 数値や文字列で指定します。
・範囲2, 検索条件2,... - [省略可]検証対象となる追加の範囲と検索条件です。


3.「DataCollectする」を押すと、設定したフィールドに計算された値が反映されます。

補足
「DataCollectする」のボタンが表示されていない場合は、データコレクトのはじめ方の8を参考にkintoneアプリにJavaScriptを設定してください。

4.フィールド式を設定したアプリに自動更新の設定をします。

今回は案件管理アプリのレコード追加と更新のタイミングで、「対象月」が一致したレコードが更新されるよう設定を行います。

設定を入力したら保存をクリックします。


5.Webhookをコピーし、kintoneの入力元アプリ(今回の場合は案件管理アプリ)に設定します。

「通知を送信する条件」は、手順2で自動更新の設定を追加した時と同じものにチェックを入れます。

保存すると、指定したタイミングで自動でデータが更新されるようになります。


関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です